本のいぬ

本のあいだをふらふら歩く、 のらいぬ澤 一澄(さわ いずみ)の書評ブログ

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

本が語ること、語らせること 青木海青子 著

『本が語ること、語らせること』青木海青子 著夕書房 奈良県東吉野村の林に囲まれた古民家に「人文系私設図書館ルチャ・リブロ」はある。閲覧席は座敷。座敷や庭で講演会やイベントを催すことも。大工さんが木の作った書架に本が収まっている。司書の青木海…

亜鉛の少年たち アフガン帰還兵の証言 増補版 スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 著 / 奈倉有里 訳

『亜鉛の少年たち アフガン帰還兵の証言 増補版」スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチ 著奈倉有里 訳岩波書店 タイトルの『亜鉛の少年たち』の亜鉛とは、ソ連軍が戦死者を亜鉛製の棺に入れて家族の元に送ったことから。 ソ連は1979年、アフガニスタンの社会…