2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧
『アイスランドへの旅』 ウィリアム・モリス著 大塚光子訳 晶文社 2,520円 この本の著者ウィリアム・モリスは19世紀イギリス文化の巨人である。壁紙や織物の装飾デザイナー、詩人、社会主義運動家で、さらに理想の本を造るために印刷所を設立、現在の造本に…
『活きている文化遺産デルゲパルカン―チベット大蔵経木版印刷所の歴史と現在』 池田巧、中西純一、山中勝治共著 明石書店、3,150円 中国西部の四川省の、さらに西北部、チベット自治区と隣り合うチベット人の多く住む地域、豊かな森林が広がる標高3,220mの山…
『アフガニスタン 山の学校の子どもたち』 長倉洋海著 偕成社 1,890円 長年、アフガニスタンを撮り続けてきた写真家、長倉洋海氏が山の学校の子どもたちに出会ったのは2002年のことだった。アフガニスタン北部のパンシール、長倉氏の敬愛する北部同盟の指導…
『他者の苦痛へのまなざし』 スーザン・ソンタグ著 北條文緒訳 みすず書房、1,890円 戦争の犠牲者、死体や苦痛にあえぐ傷ついた人々、恐怖と絶望の中にいる人々の写真が、戦争の真実を伝えるためにテレビ、新聞、インターネット、または報道写真展など、いた…
『ヴォイニッチ写本の謎』 ゲリー・ケネディ、ロブ・チャーチル共著 松田和也訳 青土社、2,940円 ある西洋写本がある。わけのわからないものが描かれている。浴槽のようなものに浸かった女性たち、黄道十二宮図らしきもの、植物。だがその植物はよく見るとこ…