本のいぬ

本のあいだをふらふら歩く、 のらいぬ澤 一澄 (さわ いずみ)の書評ブログ

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『図書館大戦争』ミハイル・エリザーロフ 著 / 北川和美 訳

『図書館大戦争』ミハイル・エリザーロフ 著北川和美 訳河出書房新社、3,024円 本には人を夢に誘う力がある。そんな本の魔力を、国の激変に翻弄され打ちのめされた、社会の底辺にいる人々が求めたら…。 小説『図書館大戦争』。日本で人気の小説とそっくりの…

『戦争と読書 水木しげる出征前手記』水木しげる / 荒俣 宏 著

『戦争と読書 水木しげる出征前手記』水木しげる / 荒俣 宏 著KADOKAWA(角川新書)、864円 去年11月に逝去した漫画家水木しげる氏は『ゲゲゲの鬼太郎』など妖怪マンガの大家としておなじみだが、一方『総員玉砕せよ!』などで先の大戦での自分の従軍体験を描…

『“ひとり出版社”という働きかた』 西山雅子 編

『“ひとり出版社”という働きかた』西山雅子 編河出書房新社、1,836円 本屋に行っても読みたい本がない、つまらない、とお嘆きの方もいるかもしれない。本の売り上げが落ちているなか、出版社は、確実によりたくさんの人に売れる企画を取り上げて本を作らざる…