本のいぬ

本のあいだをふらふら歩く、 のらいぬ澤 一澄 (さわ いずみ)の書評ブログ

2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

『ファンタジーと言葉』アーシュラ・K・ル=グウィン著、青木由紀子訳

『ファンタジーと言葉』 アーシュラ・K・ル=グウィン著 青木由紀子訳 岩波書店、2,520円 アーシュラ・K・ル=グウィン。「西の善き魔女」とあだ名される作家。代表作は1968年の発表から今なお読みつがれるシリーズ『ゲド戦記』。SFでの代表作は『闇の左…

『ヨーロッパ 本と書店の物語』小田光雄著

『ヨーロッパ 本と書店の物語 (平凡社新書)』 小田光雄著 平凡社 798円 活版印刷の聖書がドイツ人グーテンベルクによって作られたのが1455年。本はしだいにヨーロッパの民衆に読まれるようになった。スペインの田舎紳士ドン・キホーテが、行商人が売る騎士道…

『本棚の歴史』ヘンリー・ペトロスキー著、池田栄一訳

『本棚の歴史』 ヘンリー・ペトロスキー著 池田栄一訳 白水社、3,150円 自宅で本の置き場に困っている方も多いだろう。「本をどうやって置くか」「限られたスペースに、本を減らさずにどうやって収めるか」。本好きには悩ましい問題だ。 この本は、「本をど…

『イスラエル 兵役拒否者からの手紙』ペレツ・キドロン著、田中好子訳

『イスラエル 兵役拒否者からの手紙』 ペレツ・キドロン著 田中好子訳 日本放送出版協会 1,470円 イスラエルでは徴兵制がしかれている。18歳以上の国民は、男性が3年間、女性が1年9ヵ月の兵役につく義務がある。さらに予備役として、男性は45歳になるまで毎…